2014/2/17

欧州ビジネスウオッチ

仏ダノンが中国乳業最大手への出資拡大、第2位株主に

この記事の要約

仏飲料・食品大手のダノンは12日、中国最大の乳製品メーカーである中国蒙牛乳業に対する出資比率を4%から9.9%に拡大すると発表した。蒙牛の増資を4億8,600万ユーロで引き受ける形で実施する。これによって蒙牛の第2位株主 […]

仏飲料・食品大手のダノンは12日、中国最大の乳製品メーカーである中国蒙牛乳業に対する出資比率を4%から9.9%に拡大すると発表した。蒙牛の増資を4億8,600万ユーロで引き受ける形で実施する。これによって蒙牛の第2位株主となる。

ダノンは2013年、蒙牛株4%を3億2,500万ユーロで取得していた。今回は

蒙牛の筆頭株主である中国の国営食品会社、中糧集団(COFCO)とデンマークの乳業大手アルラ・フーズと設立した合弁会社「中糧乳業投資有限公司」を通じて、蒙牛株1億2,120万株を引き受け、出資比率を拡大する。1株当たりの買い取り価格は42.5香港ドル(約558円)。前日終値に15%上乗せした水準となる。

増資後の蒙牛の出資比率は中糧集団16.3%、ダノン9.9%、アルラ5.3%となる。

急成長する中国市場での事業基盤拡大に向けて蒙牛に出資したダノンは、さらなる提携強化による収益拡大を目指し、追加出資を決めた。