2014/2/17

欧州ビジネスウオッチ

ボッシュ、リチウムイオン電池で日本2社と合弁

この記事の要約

自動車部品大手の独ロバート・ボッシュは12日、GSユアサ、三菱商事と共同で合弁会社「リチウムエナジーアンドパワー」を昨年11月に設立したと発表した。現在の2倍の性能を持つ次世代リチウムイオン電池を開発。電動化車両の航続距 […]

自動車部品大手の独ロバート・ボッシュは12日、GSユアサ、三菱商事と共同で合弁会社「リチウムエナジーアンドパワー」を昨年11月に設立したと発表した。現在の2倍の性能を持つ次世代リチウムイオン電池を開発。電動化車両の航続距離を伸ばし、その普及を後押しする考えだ。

リチウムエナジーアンドパワーはボッシュの本社所在地シュツットガルトにあり、出資比率はボッシュが50%、GSユアサと三菱商事がそれぞれ25%。従業員数はドイツと日本で合わせて約70人に上る。

ボッシュは電動化車両向けコンポーネント全般を活用しながら合弁事業をサポートする。また、電池パックと電池制御システム分野の専門知識を用い、セルとシステム全体のモニター、制御、車体本体への組み込みを担当。さらに、複雑高度な製品の大量生産に必要な生産プロセスと品質管理面のノウハウで貢献する。

GSユアサは長い航続距離を実現する高エネルギー密度の電池セルの製造、および原材料・電気化学の研究開発分野で開発に寄与。三菱商事は総合商社として培った世界的なマーケティングネットワークとリチウム資源などの材料調達で貢献する。