2014/3/10

欧州ビジネスウオッチ

ダイムラーがエンジン合弁から撤退、ロールスロイスに株式売却

この記事の要約

独自動車大手ダイムラーは7日、英ロールスロイスと折半出資するエンジン製造の合弁会社ロールスロイス・パワー・システムズ(RRPS)の株式50%をロールスロイスに売却すると発表した。中核の高級乗用車、トラック部門に集中するた […]

独自動車大手ダイムラーは7日、英ロールスロイスと折半出資するエンジン製造の合弁会社ロールスロイス・パワー・システムズ(RRPS)の株式50%をロールスロイスに売却すると発表した。中核の高級乗用車、トラック部門に集中するため、合弁時の契約で認められた権利を行使し、保有する全株式を譲渡する。

RRPSは、ダイムラーとロールスロイスが2011年に独エンジンメーカーのトグナムを共同買収した際に設立した合弁会社。船舶、軍用車両、クレーン、列車、発電機用の中・大型エンジンを生産している。

ダイムラーが保有する株式50%の売却額は、昨年12月末時点の時価に基づくと19億ポンド(約22億9,000万ユーロ)。6カ月以内の取引完了を目指す。ダイムラーは合弁撤退後もRRPSに対する中・大型ディーゼル・エンジンの供給を2025年まで継続する。