欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2022/6/27

東欧・ロシア・その他

スロバキアのイノバット、米国にEVバッテリーの工場建設

この記事の要約

スロバキアのバッテリーメーカー、イノバットと、電気自動車(EV)普及に関する事業に投資する米アイディアノミクスは23日、バッテリーモジュールおよびパックの研究開発(R&D)センターと生産施設に共同で投資すると発表した。建 […]

スロバキアのバッテリーメーカー、イノバットと、電気自動車(EV)普及に関する事業に投資する米アイディアノミクスは23日、バッテリーモジュールおよびパックの研究開発(R&D)センターと生産施設に共同で投資すると発表した。建設地となる米インディアナ州の経済開発公社が行政手続き、工場用地、投資インセンティブの交渉などで両社を支援する。

プロジェクトではまず、年間生産能力100メガワット時の施設を建設し、その後、年間2~3ギガワット時の商業規模で工場を建設する計画だ。電池セルはイノバットの欧州工場から調達する。イノバットは個別顧客に対応したテーラーメイドセルについても、年産能力4ギガワット時の工場の建設をオプションとして検討している。

イノバットは同サイズの電池セルに比べ残量5%から80%への充電時間が通常より25%速く、寿命が20%長いなど、高性能の電池セルを開発している。英豪系資源大手リオティント、印バッテリーメーカーのアマラ・ラジャ、チェコ国営電力CEZ、自動車部品のマタドールなど国際大手企業から投資を受けている。アイディアノミクスは今年1月に戦略投資し、米国向けの商品開発、製造、販売で提携している。