EUの欧州委員会は7日、「サル痘」への転用を認めているデンマークのバイオ医薬品企業ババリアン・ノルディックの天然痘ワクチン「インバネックス」について、約17万回分を追加調達すると発表した。感染者数は減っているものの、再流行に備えて備蓄を増強する。
EUは7月にインバネックスのサル痘への使用を承認した時点で、16万回分の同ワクチンを調達していた。追加発注により、約33万5,000回分を確保したことになる。追加分は年内に納品される見込みだ。
EUとノルウェー、アイスランドでは、これまでに約1万8,500人のサル痘感染が確認された。欧州委のキリアキデス委員(保健担当)は追加調達について「過去数週間は感染者が減っているが、脅威は去っておらず、警戒を弱めることはできない」と説明した。