スイスUBS、デジタル債発行へ、デジタル・従来型の両方で取引・決済可能に

スイス金融大手UBSは3日、ブロックチェーン技術を活用したデジタル債を発行すると発表した。発行額は3億7,500万スイスフラン(約551億円)。UBSによると、デジタル資産取引所と従来型の取引所の両方で取引・決済される世界初のデジタル債となる。

デジタル債の償還年限は3年、利率は年2.33%。UBSが発行する従来型の無担保シニア債と同等の法的地位と格付けを有する。スイス証券取引所を運営するSIXグループが2021年に立ち上げたSIXデジタル証券取引所(SDX)のブロックチェーンプラットフォームでデジタル化され、SDXとスイス証取への上場を予定している。

デジタル債はSDXの分散型台帳技術を利用した証券集中保管機関(CSD)ネットワークを通じて決済される。決済は即時かつ自動的に行われ、中央清算機関(CCP)での清算を必要としない。

UBSの財務担当役員ベアトリス・マーティン氏は「ブロックチェーン技術を活用して初のUBSデジタル債を発行できることを誇りに思う。これは、新たな金融市場のインフラ開発を支援する当行のコミットメントを示すものだ」とコメントしている。

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