カジュアル衣料大手のヘネス・アンド・マウリッツ(=H&M、スウェーデン)は11月30日、従業員1,500人を削減すると発表した。物価高に伴う販売不振などで業績が悪化していることを受けたもの。削減は全従業員の約1%に相当する規模となる。
主な削減対象となるのは事務管理部門の要員。2023年下期から実施する。これに伴い、今年10~12月期に8億スウェーデンクローナ(約100億円)のリストラ費用を計上する予定だ。
H&Mの業績は物価高による個人消費の冷え込み、原材料費などコストの上昇や、ライバル企業との競争激化で悪化している。同社は9月、リストラなどによって年間コストを20億スウェーデンクローナ圧縮する方針を打ち出していた。