伊の人口が5900万人割れ、EUで最も少子高齢化進む

イタリア国家統計局（ISTAT）のブランジャルド長官は5日、同国の人口が5,900万人を割り込んだことを明らかにした。他のEU諸国と比べて大幅に速いペースで少子高齢化が進んでいるとして、警鐘を鳴らしている。

このデータはブランジャルド長官が国会の公聴会で示したもの。人口は2022年1月1日時点で5,898万3,000人だった。

イタリアでは2014年から人口減少が続いており、同年以降に136万人減った。ブランジャルド長官は「（イタリアは）平均余命が大きく延びる一方で、出生率が低下する見通しで、他の欧州諸国を大きく上回るペース高齢化が進む」と述べた。

ISTATは9月、人口の推移について、基本シナリオに基づくと50年には5,420万人まで減少し、70年には4,770万人まで落ち込むとの見通しを示していた。