欧州自動車工業会(ACEA)15日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の11月の新車販売(登録)台数は82万9,527台となり、前年同月から16.3%増加した。販売増加は4カ月連続。上げ幅は前月の12.2%から拡大した。(表参照)
主要市場は軒並み販売が増加。上げ幅はドイツが31.4%、イタリアが14.7%、スペインが10.3%、フランスが9.8%だった。
欧米の主要メーカーは、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が36.4%増と大きく伸びた。ルノー、BMW、フォードなどもプラスとなっている。一方、ステランティスは1.1%減と小幅ながら減少した。
日本勢はトヨタが33.7%増、日産は0.7%増、マツダが14.1%増となったが、日産が7.1%、三菱が31.6%、ホンダが2.7%の幅で落ち込んだ。
新車販売は復調傾向にあるものの、コロナ禍前の19年同月の約100万台を大きく割り込んでいる。1~11月の累計では前年同期比6.1%減の835万9,317台だった。
EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの11月の販売台数は17.4%増の101万4,630台。英国は23.5%増の14万2,889台となっている。