英中央銀行のイングランド銀行は15日、政策金利を3.0%から3.5%に引き上げることを決めた。物価は高止まりしているが、景気が悪化していることから、利上げ幅は前回(10月)の0.75ポイントから縮小した。
利上げは2021年12月から9会合連続。政策金利は2008年以来、14年ぶりの高水準に達した。
英国の11月のインフレ率は前年同月比10.7%で、10月の11.1%を0.4ポイント下回った。インフレ率の縮小は3カ月ぶり。イングランド銀は労働市場の需給逼迫などで物価高が続くものの、10~12月期に0.1%のマイナス成長に転落すると予想されることから、利上げを継続する一方で上げ幅は抑えた。
イングランド銀はインフレ対策として利上げを続ける方針を示した。ただ、市場ではインフレ率が10月にピークに達したとして、来年3月までに利上げが終了するとの見方も出ている。