英ロンドン証券取引所グループ(LSEG)は12日、米マイクロソフトと戦略的提携で合意したと発表した。マイクロソフトがLSEGの株式約4%を取得。LSEGのデータ、データ分析のタプラットフォームをマイクロソフトのクラウド上に移行する。提携期間は10年。
マイクロソフトは米ブラックストーン傘下のファンド、カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)の子会社、トムソン・ロイター、シンガポール政府系投資会社GICが持つLSEG株を取得する。取引価格は非公表だが、前営業日の終値に基づくと約15億ポンド(約2500億円)となる。2023年1~3月期の取引完了を見込む。
LSEGは21年、トムソン・ロイター傘下の金融情報会社リフィニティブを270億ドルで買収した。マイクリオソフトとの提携には、金融情報提供、リスク管理などのサービスや金融商品の電子取引のプラットフォームを運営するリフィニティブの地位を強化する狙いがある。
提携ではクラウド移行のほか、クラウドベースの次世代のデータ分析のソリューションなどを共同で開発する。LSEGはマイクロソフトにクラウド移行の見返りとして、10年間で28億ドル以上を支払う。