高級ブランド大手の仏LVMHモエヘネシー・ルイ・ヴィトンは11日、傘下のクリスチャン・ディオールとルイ・ヴィトンの経営陣交代を発表した。クリスチャン・ディオールの新最高経営責任者(CEO)にベルナール・アルノー会長兼CEOの長女であるデルフィーヌ・アルノー氏(47)が就任する。アルノー一族によるグループ支配が強まる形となる。
デルフィーヌ・アルノー氏は、クリスチャン・ディオール急成長の立役者だったピエトロ・ベッカーリ氏の後任として、2月1日付で新CEOに就任する。一方、ベッカーリ氏は同日付でルイ・ヴィトンのCEOに横滑りし、マイケル・バークCEOの後任となる。
デルフィーヌ・アルノー氏は2013年から、ルイ・ヴィトンのナンバー2である執行副社長として、バーク氏を補佐してきた人物。
ベルナール・アルノー氏は一族への後継体制を固めており、LVMHを統括する持株会社のCEOに長男のアントワーヌ・アルノー氏を任命したばかり。5人の子供がすべてグループ企業の要職に就いている。