独EnBWのトルコ合弁、EVの急速充電網を整備

独エネルギー大手EnBWとトルコのボルサン・ホールディングの合弁会社ボルサンEnBWエネルジはトルコに電気自動車(EV)の急速充電網を整備する。2030年までに50億トルコリラ(2億5,000万ユーロ)を投じる計画で、すでに規制当局から事業許可を取得している。ウェブ誌『エレクトライブ・ドットコム』が12日報じた。 計画では、最大出力150キロワット(kW)の充電ポイントを当初500設置し、その後7,000に増やす。電力の一部は再生可能エネルギーで賄う方針。 EnBWは提供する充電サービス「ハイパーネッツ」を通じて欧州全土で20万を超える充電ポイントを運用している。2021年12月には独北西部カーメンでEV52台が同時に充電できる欧州最大規模の大型充電パークを開設した。これらで培ったノウハウをトルコでの充電サービス事業に生かす意向だ。 ボルサンEnBWエネルジは2009年の設立で、これまでは主に風力発電分野に注力してきた。現在、トルコ国内で運営する陸上風力発電所、水力発電所、ソーラーパークを合わせた設備容量は約720メガワット(MW)に上る。

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