スロバキア企業と中国国軒高科、EV電池生産で合弁

スロバキアの電動車(EV)用バッテリーメーカー、イノバットは7日、中国のリチウムイオン電池大手、合肥国軒高科動力能源(国軒高科、Hefei Gotion High-Tech Power Energy)と、EV用電池セルとパックを生産する合弁事業を行うことで合意した。中東欧地域に最大40ギガワット時(GWh)の生産能力を持つギガファクトリーを整備する。EV電池や蓄電システム(ESS)に関する革新的な技術も共同で開発していく。

提携を通じ、イノバットは国軒高科が持つESS分野のノウハウを吸収し、国軒高科はイノバットの既存製造拠点の利用と欧州市場への広範なアクセスを得る。両社はギガファクトリーの設置のほか、◇リン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池と三元系正極材(NMC)電池の両方の特長を生かす技術開発◇欧州市場への迅速な供給が可能なイノバットのスロバキア工場でのESS製品の生産◇廃棄物や使用済み電池のリサイクル調査◇施設の運営技術や製品の拡販――などで包括的に協力する。

今回の合意は国軒高科にとり、2025年までに国外市場で100GWhのバッテリー生産能力を確保する事業計画の一環をなす。

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