欧州自動車工業会(ACEA)が21日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の2月の新車乗用車の販売(登録)台数は80万2,763台となり、前年同月から11.5%増加した。販売増加は7カ月連続。純電気自動車(バッテリー式電気自動車=BEV)の販売が好調だったほか、前年同月に半導体不足で新車供給が停滞した反動で伸びた。
BEVの販売は39.7%増の9万7,300台。シェアは12.1%で、前年同月の9.7%から拡大した。チェコとスロバキアを除いて増えた。
エンジンを搭載したハイブリッド式電動自動車(HEV)も22.3%増と大きく伸びた。主流のガソリン車は11.1%増で、シェアは前年同月とほぼ同水準の36.9%を確保。一方、ディーゼル車は8.4%減となり、シェアは3.2ポイント低下の15.0%に縮小した。
主要市場はスペインが19.2%増、イタリアが17.4%増と大幅に拡大した。ドイツは2.8%増、フランスが9.4%増だった。
欧米の主要メーカーはルノーが26.3%増となり、最も伸びた。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は18.2%増。
日本勢はトヨタが14.6%増、日産が29.3%増、マツダが38.0%増、スズキが13.4%増と好調だった。ホンダは36.3%減、三菱は49.3%減で、前月に続いて低迷した。
EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は12.2%増の90万2,775台。英国は26.2%増の7万4,441台だった。