欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2023/4/17

西欧

独自動部本ZF、SiC半導体をスイス企業から調達

この記事の要約

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは13日、スイス半導体大手のSTマイクロエレクトロニクス(STM)からSiC(炭化ケイ素)半導体モジュールを調達することで合意したと発表した。ZFはSiC半導体を米ウルフスピ […]

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは13日、スイス半導体大手のSTマイクロエレクトロニクス(STM)からSiC(炭化ケイ素)半導体モジュールを調達することで合意したと発表した。ZFはSiC半導体を米ウルフスピードと合弁生産すると2月に明らかにしたばかり。STMからの調達を通じて、電動車の主要部品であるコンバーターの供給能力を強化する。

STM製のSiC-MOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスター)モジュールを2025年から調達し、ZFのモジュール式インバーターに統合する。調達個数は千万のケタ台に上る。取引額は非公開。STMは高品質のSiC半導体モジュールを大量に供給できることから調達先に選定された。同モジュールを採用するZFのインバーターは主に、欧州のある自動車メーカー(匿名)が25年に市場投入するモデルに搭載される予定。

STMはSiCチップをイタリアとシンガポールで生産し、「STPAK」と呼ばれるモジュールに仕上げる。検査はモロッコと中国で行う。