UBS、クレディスイスのケルナーCEOを取締役に起用

スイス金融最大手UBSは9日、救済買収する同業クレディ・スイスのウルリッヒ・ケルナー最高経営責任者(CEO)を取締役に起用すると発表した。統合手続き完了と同時に、取締役に就任する。

UBSは声明で、ケルナー氏の取締役に就任について、クレディ・スイスの業務の継続性を確保するのが目的としている。

ケルナー氏はクレディ・スイスの幹部だったが、2014年にUBSに移籍。クレディ・スイスが米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントとの取引で巨額損失を出すなど業績が悪化していた22年8月、ゴットシュタインCEOに代わって新CEOに就任した。

UBSは3月中旬、経営危機に陥ったクレディ・スイスを買収することで合意した。買収・統合手続きは数週間以内に完了の見込みだ。

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