ユーロ圏初の人民元決済業務を中国銀行が17日、ドイツの金融都市フランクフルトで開始した。独連邦銀行(中銀)と中国人民銀行(同)の3月の合意に基づく措置で、ドイツ企業の対中取引に弾みがつくと期待されている。
人民元で取引するドイツ企業はこれまで、上海や香港市場で決済しなければならなかった。しかも、決済は米ドルを介しての取引で、ユーロと人民元を直接交換することはできなかった。今後は、米ドルを介さずに独国内の取引先銀行を通して決済できるようになり、手間とコストが大幅に低下するため、特に中小企業で対中取引が増える可能性がある。