ロシア政府は、通貨ルーブルの大幅下落と物価上昇の加速を受けて、家計への影響が大きい基礎食品価格に上限規制を設けることを検討している。国営RIAノーボスチ通信が3日、ドヴォルコーヴィチ副首相の発言として報じた。
ロシアでは欧米の経済制裁への対抗策として政府が輸入規制を導入したことや、ルーブル安により、農産物の価格が大幅上昇し、家計を圧迫している。政府はインフレ率が年末までに12%に達すると見ている。
ロシアでは昨年9月、小売業者、卸売業者、生産者が食品の不当な値上げを行わないという覚書に署名。現状確認のため、現在、全国レベルで小売業の監査が行われている。