ハンガリー製薬大手のゲデオン・リヒターは19日、バイオ医薬品の開発を手がける米エベストラの転換社債500万ドルを引き受けると発表した。エベストラの新薬開発を支援する。
エベストラは女性用医薬品の開発を専門に手がけるバイオ企業。リヒターから得た資金で新薬開発を加速させ、臨床段階に進めたい考えだ。
リヒターは売り上げの約3分の1を占める女性用医薬品事業を強化しており、昨年9月に米パラティンテクノロジーズと女性性機能障害(FSD)の新薬開発で提携。今年1月には独バイエルから避妊パッチの販売ライセンスを取得した。女性用医薬品を成長のけん引車と位置づけている。
リヒターの昨年の連結売上高は約11億ユーロだった。