欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/3/2

EUその他

アイルランドがたばこ包装を画一化、法案が可決

この記事の要約

アイルランドの下院は2月26日、たばこ会社に国内で販売する製品の包装を地味で画一的な「プレインパッケージ」とすることを義務付ける法案を可決した。世界で豪州に次ぐ同制度の導入となる。 たばこのプレインパッケージは、たばこの […]

アイルランドの下院は2月26日、たばこ会社に国内で販売する製品の包装を地味で画一的な「プレインパッケージ」とすることを義務付ける法案を可決した。世界で豪州に次ぐ同制度の導入となる。

たばこのプレインパッケージは、たばこの有害性を警告する表示を除いて、地味で目立たない外観とするもの。未成年者の喫煙防止が主眼で、2012年に世界で初めて豪州で導入された。アイルランドではデザイン、色などが統一され、各社がパッケージを工夫して売り込みを図ることができないようにする。

EUではフランス、英国などで同様のルール導入が浮上しているが、法令が可決したのはアイルランドが初めて。同法案は上院の形式的な承認、大統領の署名を経て発効する。2017年5月の施行が予定されている。

同法案をめぐっては、たばこ業界が猛反発しているが、下院では全会一致で無投票で採択された。日本たばこ産業株式会社(JT)の海外部門JTインターナショナルのアイルランド法人はAFP通信に対して、「(法制化の)手続きが進めば提訴する」とコメントした。