EU統計局ユーロスタットが15日発表した2月の貿易収支(速報値、季節調整前)統計によると、ユーロ圏の収支は203億ユーロの黒字となり、黒字幅は前年同月の144億ユーロを上回った。輸出が4%増の1,607億ユーロ、輸入が横ばいの1,405億ユーロだった。(表参照)
EU28カ国ベースでは輸出が2%増の1,382億ユーロ、輸入が3%増の1,348億ユーロで、34億ユーロの黒字。黒字幅は前年同月の49億ユーロから縮小した。
同時に発表されたEUと主要貿易相手国の1~2月期の収支をみると、対日は4億ユーロの赤字で、前年同期の黒字(4億ユーロ)から悪化した。輸出が前年同期比7%減の86億ユーロ、輸入が横ばいの90億ユーロだった。対米は168億ユーロの黒字、対中は349億ユーロの赤字。ロシアとの貿易は経済制裁の影響で急減し、輸出が34%減、輸入が36%減った。