欧州委員会は7日、フランス南東部で3月に起きた独ジャーマンウイングス機の墜落事故を受けて、航空機の操縦室の安全対策を検討する特別作業チームを発足させると発表した。
乗員・乗客150名が死亡した同事故をめぐっては、副操縦士が操縦室から機長を締め出し、意図的に墜落させたとみられている。仏当局が6日に公表した調査報告書も、これが原因と断定した。
欧州委によると、特別作業チームは欧州航空安全局(EASA)の主導で発足し、加盟国の航空当局や航空業界の代表らがメンバーに加わる。操縦室のドアのロック・システム、操縦室の出入りに関するルール、操縦士の健康管理を中心に、現行規則の見直しを検討し、欧州委に具体的な措置を勧告する。