欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/6/15

西欧

GM、フィアットの合併打診を拒否

この記事の要約

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は9日、米伊資本の同業フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)から合併を打診されたものの、拒否したことを明らかにした。 バーラ […]

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は9日、米伊資本の同業フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)から合併を打診されたものの、拒否したことを明らかにした。

バーラCEOによると、FCAのセルジオ・マルキオーネCEOから合併協議を申し入れる電子メールを受け取り、取締役会で協議入りの是非を検討した。その結果、GMには十分な規模があり、規定の成長戦略によって十分に事業を拡大できるとして、取締役会は全会一致で拒否を決めたという。

FCAは伊フィアットと米クライスラーが合併して発足した自動車大手。マルキオーネCEOは5月、規模拡大のため他社との合併に前向きの姿勢を示していた。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、同CEOがヘッジファンドと組み、GMに合併協議に応じるよう圧力をかける準備を進めていると報じている。