欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/5/12

EUその他

ルーマニア、19年のユーロ導入目指す

この記事の要約

ルーマニア政府は、2019年のユーロ導入を目標に設定した。ヴォイネア予算担当相が6日発表した声明で明らかにした。 07年にEU加盟を果たしたルーマニアは当初、14年のユーロ導入を目指していたが、金融危機の影響などにより目 […]

ルーマニア政府は、2019年のユーロ導入を目標に設定した。ヴォイネア予算担当相が6日発表した声明で明らかにした。

07年にEU加盟を果たしたルーマニアは当初、14年のユーロ導入を目指していたが、金融危機の影響などにより目標の先送りを余儀なくされていた。ヴォイネア予算担当相は声明で、「実質および名目の収れん基準の進捗、構造改革の進展、堅調な経済成長見通しに基づき、ルーマニア政府は19年1月1日をユーロ導入目標期限と定めた」と述べた。

ルーマニアの経済成長率は13年10~12月期に前年同期比5.4%となり、08年以来の高い伸びを記録した。14年1~3月期は前年同期比3.2%(速報値)に減速したものの、安定した成長を維持している。中央銀行は5日、ルーマニアが今月、ユーロ導入のための名目収れん基準(インフレ率、長期金利、単年度赤字、政府債務残高、為替水準、長期金利)をすべて満たす見通しであることを明らかにした。イサレスク総裁は6日の記者会見で、「ユーロ導入目標時期を19年という野心的に設定することは国に活気を与えプラス効果があるが、持続的な政治努力も必要とする」と語った。