欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/6/22

西欧

ノルウェー中銀が利下げ、過去最低の1%に

この記事の要約

ノルウェー中央銀行は18日、政策金利を0.25ポイント引き下げ、過去最低の1%とすることを決めた。原油安が重要分野の石油産業を圧迫し、景気見通しが悪化していることを受けたもので、オルセン総裁は追加利下げを示唆した。 今回 […]

ノルウェー中央銀行は18日、政策金利を0.25ポイント引き下げ、過去最低の1%とすることを決めた。原油安が重要分野の石油産業を圧迫し、景気見通しが悪化していることを受けたもので、オルセン総裁は追加利下げを示唆した。

今回の利下げは予想通り。オルセン総裁は声明で「景気見通しが悪化してきた」とした上で、「この見通しにかんがみて、政策金利は秋にさらに引き下げられるだろう」と述べた。

石油産業は同国の国内総生産(GDP)の20%以上を占める重要部門だが、原油安の影響で石油会社が投資を縮小し、人員も削減している。このため雇用が悪化しており、失業率は4.1%とEU水準を大きく下回るものの、10年ぶりの高水準にある。最大手スタトイルは先ごろ、従業員の約7%に相当する1,500人を2016年末までに削減すると発表したばかりだ。