欧州委員会が6月29日発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は103.5となり、前月から0.4ポイント低下した。同指数の悪化は4月以来。ギリシャ債務問題の混迷が影響したとみられる。
ESIはEU内の企業経営者と消費者を対象とした聞き取り調査に基づいてまとめられる。部門別では製造業が0.4ポイント、小売業が2.6ポイントの幅で前月から悪化した。サービス業と消費者は横ばい。建設業は0.8ポイント改善した。
EU28カ国ベースのESIは前月を0.9ポイント下回る105.5。主要国では英国が3.8ポイント、スペインが2ポイント、フランスが0.2ポイント悪化した。イタリアは0.8%ポイント上昇。ドイツは横ばいだった。