スイス製薬大手のノバルティスは6月29日、米バイオ医薬品会社のスピニフェックス・ファーマシューティカルズを買収することで合意したと発表した。スピニフェックスは慢性痛の治療薬に特化した企業。ノバルティスは買収によって同分野を強化する。
スピニフェックスによると買収額は2億ドル。同社が進める新薬開発の進展状況に応じて、さらに上乗せされる。今年下期の買収手続き完了を見込む。
スピニフェックスは2005年設立。米コネチカット州に本社を置き、豪州に拠点を持つ。同社は現在、慢性神経障害性疼痛の新薬「EMA401」の開発を進めている。