欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/7/20

EU情報

6月のユーロ圏インフレ率、確定値も0.2%

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットが16日発表した6月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比0.2%となり、2カ月連続で上昇した。ただ、上げ幅は前月の0.3%を下回った。(表参照) 価格変 […]

EU統計局ユーロスタットが16日発表した6月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比0.2%となり、2カ月連続で上昇した。ただ、上げ幅は前月の0.3%を下回った。(表参照)

価格変動が激しいエネルギー・食品・アルコール・たばこを除いた基礎インフレ率は0.8%。前月は0.9%だった。

EU28カ国ベースのインフレ率は0.1%。ギリシャ、ポーランドなど8カ国がマイナス、スペインと英国が横ばいだった。ドイツは0.1%、フランスは0.3%、イタリアは0.2%の幅で上昇した。

欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏のインフレ率を2%前後まで引き上げるため、異例の量的金融緩和と超低金利政策で物価を下支えしている。ECBは16日の定例政策理事会で、ユーロ圏に適用される最重要政策金利を史上最低となる現行の0.05%に据え置くことを決めた。