欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/7/27

西欧

日経新聞、英フィナンシャル・タイムズを買収

この記事の要約

日本経済新聞社は23日、英有力経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)を発行するフィナンシャル・タイムズ・グループを買収することで、同社の親会社である英ピアソンと合意したと発表した。買収額は8億4,400万ポンド。日本のメ […]

日本経済新聞社は23日、英有力経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)を発行するフィナンシャル・タイムズ・グループを買収することで、同社の親会社である英ピアソンと合意したと発表した。買収額は8億4,400万ポンド。日本のメディア企業による海外での買収としては過去最大の規模となる。

FTは1888年創刊の世界的に大きな影響力を持つ経済紙。1957年にピアソンが買収した。ピアソンは中核の教育事業に経営資源を集中するため、フィナンシャル・タイムズ・グループの売却を決めた。ピアソンのジョン・ファロン最高経営責任者(CEO)は、インターネットの普及などでメディア業界が変革期を迎える中、FTがデジタル事業を積極的に展開する世界的なメディア企業の傘下に入るのが得策と判断したと説明した。

買収対象にはピアソンが50%を出資する英経済誌「エコノミスト」やFTの本社ビルは含まれない。年内の買収手続き完了を見込む。