欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/8/17

西欧

コメルツ銀、4~6月の純利益2.8倍に

この記事の要約

独大手銀行のコメルツ銀行が3日発表した2015年4~6月期(第2四半期)決算の純利益は2億8,000万ユーロとなり、前年同期(1億ユーロ)の2.8倍に急増した。リテール部門と中小企業向け部門がともに好調で、営業利益も49 […]

独大手銀行のコメルツ銀行が3日発表した2015年4~6月期(第2四半期)決算の純利益は2億8,000万ユーロとなり、前年同期(1億ユーロ)の2.8倍に急増した。リテール部門と中小企業向け部門がともに好調で、営業利益も49.8%増の3億8,500万ユーロに拡大。1~-6月期(上半期)の営業利益は前年同期比84.2%増の10億7,000万ユーロに達しており、15年12月期は8年ぶりに復配する意向だ。

リテール部門の4~6月期の営業利益は1億7,100万ユーロで、前年同期を47.4%上回った。中小企業向け部門は9.3%増の2億9,400万ユーロだった。

同行は不良資産の整理を着実に進めている。4月には14億ユーロの増資を行ったこともあり、6月末時点の狭義の中核自己資本比率(CET1比率)は3月末の9.5%から10.5%に上昇。総資産に対する自己資本の比率であるレバレッジ比率も同3.7%から4.0%へと拡大した。