飲料大手の米コカ・コーラは8日、ロシアの2工場を閉鎖することを明らかにした。同国のジュース需要が縮小しているためで、子会社ニダンの工場が対象となる。ロイター通信が報じた。
ロシア現地法人の広報担当によると、閉鎖するのはニダンがシベリアのノボシビルスクとモスクワで展開しているフルーツ飲料工場。6月1日付で実施する。両工場の生産の一部は、別の子会社であるムルトンに移管する方針という。
ロシアでは景気減速に伴ってジュースの需要が減退しており、市場調査会社ニールセンによると昨年1~9月の販売量は前年同期から6%減少した。とくにコカ・コーラは地場メーカーに押され、シェアが縮小傾向にある。