欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/10/12

EU情報

ユーロ圏財務相会合、ギリシャの構造改革リストを承認

この記事の要約

EUは5日に開いたユーロ圏の財務相会合で、ギリシャ政府が提出した構造改革策のリストを承認した。ギリシャ政府は第3次金融支援に基づく追加融資を受けるため、改革推進に取り組む。 ギリシャは7月、ユーロ圏から財政支援、国内銀行 […]

EUは5日に開いたユーロ圏の財務相会合で、ギリシャ政府が提出した構造改革策のリストを承認した。ギリシャ政府は第3次金融支援に基づく追加融資を受けるため、改革推進に取り組む。

ギリシャは7月、ユーロ圏から財政支援、国内銀行の資本増強向けに総額860億ユーロの新たな融資を受けることが決定。第1弾の260億ユーロの融資は実施されたが、残りはギリシャが約束した財政再建など構造改革の実行状況をにらみながら段階的に実施することになっている。

金融支援をめぐる協議は、ギリシャの第2次チプラス政権が発足してから初めて。同協議ではギリシャが次回融資を受けるために必要となる改革のリストを提示し、承認を受けた。改革策の詳細は不明だが、ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長は銀行の統治強化などを求めることを明らかにした。

ギリシャの債権者であるEUの欧州委員会と欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)は10月中に改革の進展状況に関する審査を開始する予定。ギリシャが求める債務軽減に向けた協議開始の可否は、同審査を終えてから決める見通しだ。