欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/10/19

西欧

エーオン、ノルウェーの油田権益をDEAに売却

この記事の要約

エネルギー大手の独エーオンは14日、北海のノウルェー海域に持つ石油・天然ガス田の権益をロシア投資会社レターワン傘下の独ディーイーエー(Dea)に売却することで合意したと発表した。取引金額は16億ドルで、エーオンは債務の圧 […]

エネルギー大手の独エーオンは14日、北海のノウルェー海域に持つ石油・天然ガス田の権益をロシア投資会社レターワン傘下の独ディーイーエー(Dea)に売却することで合意したと発表した。取引金額は16億ドルで、エーオンは債務の圧縮に充てる。

エーオンは昨年11月、北海のガス・石油権益について売却を検討することを明らかにした。今回の取引はこれを受けたもので、Deaはエーオンが保有するスカルヴ鉱区の権益28.1%と、ノルウェー国営スタトオイルが管理するニョルド鉱区の権益30%、ヒーム鉱区の権益17.5%を取得し、合計43の油田・ガス田採掘権を手に入れる。英国海域に持つ権益については引き続き検討を進める。

DEAは独エネルギー大手RWEの元子会社で、今年3月にロシア系投資会社レターワンが51億ユーロで買収した。RWEとエーオンは再生可能エネルギーの拡充を加速し原発を廃止するドイツの「エネルギー転換政策」を受けて業績が悪化。ともに巨額の債務を抱えており、事業選別・資産売却を通して財務の健全化に取り組んでいる。