中国国営化学メーカーの中国化工集団は13日、買収で合意したタイヤ大手の伊ピレリに対する株式公開買い付け(TOB)で、株式の約54%を取得したことを明らかにした。すでに保有している株式と合わせた持ち株比率は約87%に達した。目標とする90%には届かなかったものの、TOBを27日まで延長して残る株式を買い取る方針で、買収完了が秒読み段階に入ってきた。
中国化工集団は3月、世界5位のタイヤメーカーであるピレリを買収することで合意。ピレリの筆頭株主である持ち株会社カムフィンが保有するピレリの株式を買い取った上で、残る株式をTOBで取得することになっていた。