自動車大手の独ダイムラーが22日発表した2015年7~9月期(第3四半期)の売上高は372億7,600万ユーロで、前年同期から13%増加した。乗用車販売が好調だった。同社は通期でも大幅な増収を見込んでいる。
営業利益(EBIT)は36億6,100万ユーロで、前年同期の37億3,200万ユーロから2%減少した。前年同期に大型エンジンの合弁会社ロールスロイス・パワー・システムズの株式売却で10億ユーロを超える特別利益を計上した反動が大きい。純利益は14%減の24億1,500万ユーロだった。
乗用車部門メルセデスベンツ・カーズの販売台数は18%増の50万8,400台となり、四半期ベースでは過去最高を更新した。市場が低迷する中国で39%の大幅な伸びを確保したほか、足元の西欧もスペイン(38%増)、イタリア(28%増)、英国(25%増)が好調で19%拡大した。売上高は11%増の207億ユーロ、EBITは38%増の21億8,300万ユーロだった。