半導体大手の独インフィニオンが26日発表した2015年7~9月期(第4四半期)決算の売上高は15億9,800万ユーロとなり、前年同期から36%増加した。米同業インターナショナル・レクティファイアー(IR)を年初に買収した効果が大きく、純利益は80%増の3億2,500万ユーロに急増した。
IRは電力の制御を行うパワー半導体の有力メーカー。インフィニオンと比べて利益率が低いことから、インフィニオンは買収により利益率が当面、低下すると予想していたが、事業の統合が予想を上回るスピードで進展。ラインハルト・プロス社長は「計画を1年以上早く実行できた」と明言した。
15年9月通期の売上高は57億9,500万ユーロで、前期を34%上回った。純利益は18%増の6億3,200万ユーロだった。