GE、ハンガリー原発拡張計画に参加か

米ゼネラル・エレクトリック(GE)は19日、ハンガリーのパクシュ原発の拡張計画への参加を検討していることを明らかにした。タービン建屋と発電機を供給する内容で、事業規模は150億ドルに上る見通しだ。

同社は昨年11月に仏重電大手アルストムの送配電部門と、原子力発電用タービン事業子会社を含むエネルギー部門を買収した。アルストムはハンガリーで子会社を通じ、発送電事業を展開している。

パクシュ原発の拡張事業については、2014年1月にハンガリーとロシアの両政府が、露国営原子力企業ロスアトムが原子炉2基の建設を請け負うことで合意した。これをめぐっては、EUの欧州委員会がハンガリー政府が入札を実施せずに直接ロスアトムを指名した点を問題視。公共調達に関するEUのルールに抵触しているとして、法的手続きに入っている。

GEは1989年にハンガリー事業を開始した。現在は11の工場と4つのサービスセンター、5つの研究開発拠点を持ち、1万人を雇用している。14年の売上高は1兆5,240億フォリント(48億3,000万ユーロ)だった。

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