サノフィの15年純利益7%増、ユーロ安が追い風に

仏製薬大手サノフィが9日発表した2015年12月通期決算の純利益は73億7,100万ユーロとなり、前期から7.7%増加した。米ドル高・ユーロ安による為替差益が収益を押し上げた。為替変動の影響を除く定率為替ベースでは0.9%の減益となった。

売上高は9.7%増の370億5,700万ユーロ。11年に買収した米バイオ医薬品企業ジェンザイムが、多発性硬化症治療薬の販売が好調で売上高が29.5%増となったほか、ワクチン、動物薬部門の販売が伸びた。ただ、主力の糖尿病薬「ランタス」が後発薬(ジェネリック医薬品)の攻勢で落ち込み、売上高は予想を下回った。

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