EU新車販売が堅調維持、1月は6.2%増

EUの自動車車市場が今年に入っても堅調を維持している。欧州自動車工業会(ACEA)が16日発表したEU(マルタを除く27カ国)の1月の新車販売(登録)台数は106万1,150台となり、前年同月から6.2%増加した。販売増加は29カ月連続。ただ、最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は排ガス不正問題の影響で小幅の増加にとどまった。(表参照)

欧米の主要メーカーは軒並み販売が増加した。とくにフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が14.4%増、オペルが12.2%増、フォードが11.4%増と好調だった。VWは高級車部門アウディが13.7%増と大きく伸び、グループ全体で0.8%増えたが、主力の「VW」ブランドは3.8%減と低迷した。仏ルノーも0.7%増と伸び悩んだ。

主要市場ではイタリアが17.4%増、スペインが12.1%増と大幅に伸びた。ドイツは3.3%増、フランスは3.9%増、英国は2.9%増だった。

日本勢は日産、三菱を除いて増加。上げ幅はトヨタが2.8%、マツダが36.2%、スズキが20.2%、ホンダが41.9%となっている。

EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は前年同月比6.3%増の109万3,565台だった。

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