ブルガリア政府は23日、英蘭石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルと黒海沖の石油・ガス鉱区の開発に関する契約に調印した。対象となるのは、シェルが競争入札を通じて期間5年の開発権を取得した東北部シリストラ沖の1~14鉱区(総面積7,000平方キロメートル)。まず同社は1,860万ユーロを投じて地質調査を行う。
ブルガリアは天然ガス需要の95%超をロシアから輸入しており、その依存度を下げるため国内の資源開発を急いでいる。仏トタル、オーストリアのOMV、スペインのレプソルの連合は、今年6月までにブルガリア領黒海の鉱区として最大規模のハン・アスパルフ鉱区で採掘を開始する計画だ。