チェコのゼマン大統領は3月29日、同国を訪問した中国の習近平国家主席と会談し、戦略的パートナーシップ協定を締結した。ビジネスおよび投資分野での提携を強化する。
同主席の訪問に合わせてプラハで開催された経済フォーラムでは、自動車、エネルギー、金融、観光などの分野で約30件の取引契約が結ばれた。契約総額は合計2,940億コルナ(約109億ユーロ)に上る。
チェコのJ&Tファイナンスグループは金融、エネルギー、産業分野を対象にした資産規模1,350億コルナの投資ファンド設立で中国の平安銀行と提携合意した。航空機製造のエアクラフト・インダストリーズは中国航空器材集団公司と小型旅客機「L-410」20機の受注で覚書を交わした。また、再生可能エネルギーのS.W.H.グループは、龍源電力と技術および資金提携する。
フォーラム主催者によると、チェコの対中国輸出額は向こう5年間で630億コルナ近く増える見込みだ。また、中国からチェコへの投資額は今年950億コルナに達し、2020年までに2,320億コルナに拡大する可能性を示唆した。