欧州航空宇宙大手のエアバス・グループと電機大手の独シーメンスは7日、航空機用のハイブリッド、電気駆動システム開発で提携すると発表した。環境に優しく騒音も少ない航空機の開発に取り組む。
両社はミュンヘン南東のオットブルンにあるエアバスの拠点を利用して開発を進める。2020年まで様々な試作システムを開発したうえで、どの程度の大きさの航空機に搭載するかを決定する。エアバスのエンダース社長は「2030年までに乗客数100人未満のハイブリッド航空機がフライトできると確信している」と語った。
両社はすでに研究開発要員およそ200人からなるチームを立ち上げた。5年間で1億ユーロのケタ台の資金を投じる予定だ。
エアバスとシーメンスは11年、オーストリアのダイヤモンド・エアクラフトと共同でハイブリッド航空機を初公開した。また、エアバスは昨年、2人乗りの完全電動航空機「Fファン」で英仏海峡の横断飛行に成功した。