英・オランダ資本の消費財大手ユニリーバは22日、北米のパスタソース事業をミツカンホールディングスに売却することで合意したと発表した。売却額は21億5,000万ドル。6月末までの手続き完了を見込む。
売却するのは、パスタソースの「ラグー」、「ベルトーリ」の2ブランドと、米国の2工場。ラグーは米パスタソース市場で最大のシェアを持つ。ベルトーリと合わせた年間売上高は6億ドルを超える。
ユニリーバは石けん、シャンプー、デオドラント製品といった日用品や、紅茶・食品などを手がけている。同社は収益力が高い日用品部門に経営資源を集中するため、低成長が続く食品事業を縮小する方針を打ち出しており、同戦略に沿って北米のパスタソース事業売却を決めた。