ロシア、最低賃金を21%引き上げ

ロシア議会は17日、7月1日から最低賃金(月額)を現行の6,204ルーブル(86ユーロ)から7,500ルーブル(105ユーロ)に引き上げる法案を可決した。メドベージェフ首相が3月に予告していたもので、上げ幅は21%に上る。

引き上げにもかかわらず、最低賃金は先ごろ労働省が発表した生活に最低必要な金額(9,452ルーブル)を下回る。政府では来年と再来年にも引き上げると説明している。

ロシアでは連邦レベルでの最低賃金と並んで、地方自治体が最低賃金を定めているところが多い。例えば、モスクワの最低賃金は1万7,300ルーブルだ。

ロシアでは今年1月にも4%、最低賃金を引き上げたばかり。しかし、昨年は物価上昇で実質賃金が9.5%減少しており、ロシアの家計は厳しい状況にある。

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