欧州委員会が8月30日発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は103.5となり、前月の104.5から1ポイント低下した。前月は小幅の改善だったが、再び悪化に転じ、3月以来の低水準に落ち込んだ。アナリストらは英国のEU離脱問題が影響したと分析している。
ESIはEU内の企業経営者と消費者を対象とした聞き取り調査に基づいてまとめられる。分野別では製造業が1.8ポイント、サービス業が1.2ポイント、小売業が2.7ポイント、消費者が0.6ポイントの幅で低下した。建設業は唯一、0.2ポイント上昇と改善した。
EU28カ国ベースのESIは前月を0.9ポイント下回る103.8。主要国ではイタリアが2.1ポイント、スペインが1.5ポイント、ドイツが1.1ポイント低下した。英国は1.4ポイント、フランスは0.8ポイントの上昇となった。