サノフィ、糖尿病治療で米社と合弁

製薬大手の仏サノフィは12日、米IT大手アルファベットのライフサイエンス子会社ベリリー・ライフサイエンシズと糖尿病治療分野の合弁会社を設立すると発表した。糖尿病患者の数は世界的に拡大していることから、両社はそれぞれの強みを持ち寄ることで患者の生活を支える質の高い治療ソリューションを開発していく。

両社は折半出資の合弁会社オンデュオを米マサチューセッツ州ケンブリッジのケンドール・スクエアに設立する。出資額は合わせて約5億ドル。合弁会社は医薬品と医療機器、ソフトウエアを組み合わせたソリューションを開発する計画で、血糖値の測定後にインスリンを自動投与する機器などを念頭に置いている。まずは生活習慣病である2型糖尿病の分野で事業を展開。将来的には「境界型糖尿病(糖尿病予備軍)」と、自己免疫性疾患などが原因で発病する1型糖尿病にも対象を広げていく。

ベリリーは先ごろ、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)とバイオエレクトロニクス(生体電子工学)技術を活用した医療機器を開発する合弁会社「ガルバーニ・バイオエレクトロニクス」の設立で合意したばかり。

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