Bayer;バイエル、腎臓病治療薬開発でエボテックと提携

製薬大手の独バイエルは21日、腎臓病治療薬の開発で独バイオ企業エボテックと提携したと発表した。提携期間は5年で、慢性腎臓疾患の治療薬を主な対象とする。両社は子宮内膜症の新薬開発でも提携しており、協力分野を拡大することになる。

慢性腎臓病には現在、人工透析と腎臓移植以外の治療法がなく、病気の進行を遅らせたり、改善することはできない。両社はこうした現状を改めるために提携した。

具体的には、バイエルはエボテックが持つ新薬候補に独占的にアクセスするほか、エボテックがハーバード大学などと共同で立ち上げた腎臓病分野の研究イニシアチブ「キュアネフロン」の成果を活用する権利を取得した。新薬の開発と販売はバイエルが全面的に引き受ける。

バイエルはエボテックに1,400万ユーロを支払う。支払額は前臨床と臨床試験の進捗状況に応じて加算される。加算額は最大3億ユーロを超える可能性がある。

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