高級ブランド大手の仏LVMHモエヘネシー・ルイ・ヴィトンは4日、高級スーツケースの製造販売を手がける独リモワを買収すると発表した。株式の80%を6億4,000万ユーロで取得する。
リモワは1898年に革製品のメーカーとしてケルンで創業した企業。1337年に世界で初めてジュラルミン製スーツケースを開発したことで知られる。現在は軽量のポリカーボネート製スーツケースも製造している。
LVMHによるドイツでの買収は初めて。2017年1月の買収手続き完了を見込む。リモワは創業者の孫であるディーター・モルシェック氏が今後も株式の20%を保有し、LVMHのアレクサンドル・アルノー氏とともに共同最高経営責任者(CEO)として経営に当たる。