オーストリア石油大手OMVとロシア国営ガス会社ガスプロムは14日、OMVの北海油田・ガス田の権益とガスプロムのシベリア・ガス田の権益を交換する基本合意書に調印したと発表した。取引は関係当局の承認を経て、来年半ばに成立する見通しだ。
交換の対象となるのは、北海油田プロジェクトに参加するOMVのノルウェー子会社OMVノルゲの株式38.5%と、北西シベリアに位置するウレンゴイ・ガス田の第4、第5ブロックの権益24.98%。OMVはウレンゴイ・ガス田の開発期限である2039年までに9億ユーロを投じる計画で、19年に商業生産を開始し、25年には日量8万バレルの原油生産を目指す。同ガス田は生産量の70%がガス、30%がコンデンセートとなる。
OMVはロシア事業を2020年までに中核事業化する方針を掲げている。